高配当と低配当銘柄、それぞれの魅力

個人投資家向けセミナー講師をすると、「配当性向が低い」という声を聞くことが多くあります。企業IRや株主総会においても、「配当性向を上げろ」という主張が多いようです。先日、実際に企業サイドからご相談を受けた「株主還元と企業の成長」について、情報を共有させていただきます。

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高配当、極論では、100%配当すれば良いのでしょうか?

私が初めてカバーした企業は、私の初めてのレポート公表の翌日、「記念配当」として、「利益の100%を配当する」と公表し、ストップ高をつけました(もちろんインサーザー情報等は保有していませんでしたが、ラッキーデビューできました)笑。

さて、一概に高配当、極論では、100%配当すれば良いのでしょうか?

企業の経営活動は、事業を行う→収益を稼ぐ→稼ぎを還元するand事業に投資する→収益を稼ぐというフローをたどります。

稼いだ利益を全て還元してしまえば、自分のお金で新しい事業に投資することはできません。つまり、事業への資金需要がない、あるいは事業自体の成長が期待できない可能性があります。

事業投資により収益が拡大すれば、株価上昇が期待できます

では、企業が配当せずに、内部留保した資金は、何に使われるのでしょうか?

企業が積極的な成長戦略を掲げる場合、成長に向けた資金需要という点で、配当せずに内部留保することは非常に重要です。そして、配当として払い出される以上のリターンが期待できるはずです。すなわち、払い出される以上の収益成長が期待できる場合は、配当金が少ないということはネガティブな要素とはなりません。

配当性向が低くても、企業の事業投資により収益が拡大すれば、キャピタル成長=株価上昇が期待できます。目先の利益だけでなく、キャピタルゲインとインカムゲインを合わせたトタールリターンで投資を考えることが大切と言えるでしょう。

受け取った配当金の再投資リスクも

配当金が銀行に振り込まれたり、証券会社のMRFの金額が増えていたりすると、投資家の皆様は嬉しいでしょう。仮に、株価が買い付け価格よりも下落していたとしても、配当を受け取ることは悪いことではないと判断する人が多いと思います。しかし、タコ足配当が問題となった毎月分配の投資信託を思い出して見てください。元本を切り崩して配当を出し続けても本末転倒です。

さらに、受け取った配当金は、銀行の普通預金あるいはMRFで眠ることとなれば、年率0.0%程度のリターンしか期待できません。それよりも、投資先の企業が、そのお金を成長投資に使ったほうが、最終的なトータルリターンが高くなるケースも少なくありません。

結論は、自分で判断すること

結論は、戦略ごとにメリットデメリットがあるので十分に理解した上で、しっかりと自分で判断することが重要だということ(当たり前ですね)笑。

近年、株主還元を積極化する企業が増えています。企業にとっては、ROE向上に向けた取り組みの一つともなっているのでしょう。もちろん、株主に還元せず、かつ、会社にお金を貯めている場合、文句の一つも言いたくなるかもしれません。(それでも、財務基盤が強固になるという魅力はあるのです。)

高配当銘柄は、安定的な配当が期待的る一方、本業の高成長は期待できないかもしれません。

低配当銘柄は、配当金が少なくとも、本業の高成長による株価上昇が期待できる醸してません。

低配当企業の中には、成長投資に使用せず、内部留保を積み上げている企業もあるかもしれません。それでも財務体質が強固になるというメリットがあります。

つまり、しっかり中身を見て判断する必要がありそうですね。

東証1部上場企業の配当性向は3割程度ですので、投資を検討されている企業の配当が多いのか少ないのかを判断する一つの目安にしてください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。至らない点があれば、お気軽にご指摘ください。

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