プロの投資家が投資信託を購入しない理由第3弾です。
今回は、実際に投資信託を運用する運用責任者・ファンドマネージャーについて解説します。
1.1何に投資するかと同じぐらい、誰に運用を任せるかが重要
投資信託を選ぶ時に、投資対象が日本の株なのか、債券なのか、アメリカの株…必ず確認しますよね。
その時に、確認してほしいことが、運用責任者やチームについてです。何故なら、運用の最終判断がここでされるからです。
パッシブ運用と言われる、指数などのインデックスに連動した運用を目指す場合には、比較的、運用チームによる差は少ないかもしれません。
しかし、アクティブ運用と言われる、同時の判断でαのリターンを目指す運用方針であれば、そのファンドマネージャーの能力にパフォーマンスが大きく左右されます。加えてパッシブ運用と比較して運用コストが高くなる傾向にあるので、その選択が重要となります。
1.2ファンドマネージャーといってもキャリアや年齢は様々
一概にファンドマネージャーと言ってもキャリアや経歴は様々です(同様のことがアナリストレポート等にも言えますね)。
バイオ関連の投資信託の場合、実際にバイオ関連企業で仕事をした経験がある人かもしれません。マーケット関係者には、医師だった人や薬剤師出身、といった人はたくさんいます。また、年配のかもしれませんし、20代そこそこの若手かもしれません。
正直、どのファンドマネージャーが良いのか悪いのか、どのアナリストが良いのか悪いのか、判断材料を提供することができません。個々の能力に依るところが大きいためです。ただ、せっかく投資する運用先なのですから、株式に投資する時と同様程度、せめてファンドマネージャーの経歴や受賞歴などは最低限確認してください。
2.1アクティブ運用の有効性について
永遠のテーマかもしれませんね。高い手数料を支払って、インデックスを上回るリターンを得ることができるのかどうかといった論点です。さて、プロの投資家は、得られないと判断することが多いのでしょう。
他人に任せるよりも、自分の能力を信じていたり、自分で運用することが好きだという側面もあるでしょう。以上で、プロの投資家が投資信託を購入しない理由3本立てを終わらせていただきます。
また、知りたいテーマなどがあれば、気軽にお知らせください。引き続き、よろしくお願いします。
若手?年配?アナリストコンセンサスのバイアスについて
話が少しずれてしまいますが、面白いデータを見つけたので、情報を共有させてください。上場企業を対象に、投資判断を付与するアナリストやエコノミストについて、若手・年配ごとのコンセンサスの傾向について、面白いデータがあるので、またご紹介したいと思います。
結論を書いてしまうと、年配ほど楽観的、若手ほど保守的な傾向にあるようです。
私たちが得る情報は、多くの人のフィルターを通って大きなバイアスがかかった情報であると知っていてください。統計データでさえ、その抽出条件によって大きく見え方が変わってしまいます。バイアスをしてば、あなたの運用ライフが更に楽しくなるはずです。